70代・80代でもできる仕事はある?シルバー人材センターと地域の仕事をやさしく解説

- いちばん身近なのはシルバー人材センターです。入会の条件は「原則60歳以上」で、年齢の上限は書かれていません。
- 仕事は、草取り・そうじ・駐輪場の管理・家事の手伝いなど、地域の短い仕事が中心です。
- 収入の保障はありません。全国平均で月8〜10日働いて、月3〜5万円程度です(全国シルバー人材センター事業協会)。
- ほかに、短い時間のパートや介護助手という働き方もあります。
「まだ体は動くので、少しでも人の役に立ちたい」。「家にいるより、外に出て人と話したい」。
70代・80代になっても、そう考えて働いている方はたくさんいます。この記事では、無理なく続けられる仕事の探し方を、公的な資料をもとに説明します。
- シルバー人材センターのしくみと、入り方
- どんな仕事があるか
- お金・年金・保険のこと
- シルバー人材センター以外の働き方
シルバー人材センターって、どんなところ?
地域の仕事を、会員で引き受けるしくみ
シルバー人材センターは、市区町村ごとにある団体です。家庭や会社、役所などから仕事を引き受けて、会員の中から合う人を選んで仕事をしてもらいます。
ふつうのパートと違うのは、雇用ではないことです。仕事は基本的に「請負」や「委任」という形で引き受けます。働いた分は、給料ではなく「配分金」として受け取ります。
働く量は「月10日程度・週20時間まで」が目安
国とシルバー人材センターのガイドラインでは、仕事は「臨時的・短期的、または軽い仕事」とされています。目安はおおむね月10日程度まで、または週20時間をこえない範囲です。体に無理をしない働き方ができます。

70代・80代でも入れる?入り方は?
入会の条件
全国シルバー人材センター事業協会によると、入会の条件は次のとおりです。
- 原則60歳以上の、健康で働く意欲のある方
- シルバー人材センターの考え方に賛成する方
- 入会説明を受けて、入会申込書を出した方(理事会の承認が必要)
- 決められた会費を納める方
年齢の上限は書かれていません。会費の金額や、説明会の日程は、センターごとに違います。
入るまでの流れ
- お住まいの市区町村のシルバー人材センターを探す(全国シルバー人材センター事業協会のサイトでさがせます)
- 電話で入会説明会の日を聞く
- 説明を聞いて、申込書を出す
- 承認されたら、会費を納めて会員になる
- 希望する仕事を伝えて、仕事の連絡を待つ
仕事は、会員どうしで公平になるように、順番(ローテーション)で回ってくるのがふつうです。希望の仕事が、いつもあるとは限りません。
どんな仕事がある?
全国シルバー人材センター事業協会が紹介している、主な仕事の例です。センターによって、できる仕事は違います。
| 分野 | 仕事の例 | こんな人に |
|---|---|---|
| 一般作業 | 草取り・草刈り、屋内や屋外のそうじ、袋づめ、チラシ配り、農作業の手伝い | 体を少し動かしたい人 |
| 管理 | 駐車場・駐輪場の管理、建物や施設の管理 | 決まった場所で、落ち着いて働きたい人 |
| サービス | 家事の手伝い(そうじ・洗濯・留守番)、話し相手、子守や送迎 | 家事や子育ての経験を生かしたい人 |
| 技能 | 庭木の手入れ、障子・ふすま・網戸の張りかえ、ペンキ塗り、刃物とぎ | 手先の技術がある人 |
| 事務・技術 | 宛名書き、パソコン入力、一般事務、家庭教師、パソコン指導 | 事務や教える経験がある人 |
一般作業
- 仕事の例
- 草取り・草刈り、屋内や屋外のそうじ、袋づめ、チラシ配り、農作業の手伝い
- こんな人に
- 体を少し動かしたい人
管理
- 仕事の例
- 駐車場・駐輪場の管理、建物や施設の管理
- こんな人に
- 決まった場所で、落ち着いて働きたい人
サービス
- 仕事の例
- 家事の手伝い(そうじ・洗濯・留守番)、話し相手、子守や送迎
- こんな人に
- 家事や子育ての経験を生かしたい人
技能
- 仕事の例
- 庭木の手入れ、障子・ふすま・網戸の張りかえ、ペンキ塗り、刃物とぎ
- こんな人に
- 手先の技術がある人
事務・技術
- 仕事の例
- 宛名書き、パソコン入力、一般事務、家庭教師、パソコン指導
- こんな人に
- 事務や教える経験がある人

お金・年金・保険はどうなる?
収入の目安と、注意すること
全国シルバー人材センター事業協会のQ&Aでは、収入(配分金)の保障はありませんが、全国平均で月8〜10日働いた場合、月3〜5万円程度とされています。働く日数も保障されていません。「生活費をすべてまかなう」というより、年金の足しや、生きがいのための仕事と考えるとよいでしょう。
年金はもらえる?
年金は受け取れます。ただし、配分金は雑所得になるため、確定申告が必要になる場合があります。わからないときは、センターや税務署に聞いてみましょう。
けがをしたときの保険
センターは、会員が仕事中にけがをしたときや、発注者に損害を与えたときに備えて、民間の損害保険(センター団体傷害保険・総合賠償責任保険)に入っています。補償の内容は、センターで確認してください。
シルバー人材センター以外に、どんな働き方がある?
| 働き方 | どんな仕事? | 相談先 | リンク |
|---|---|---|---|
| 短い時間のパート | 清掃、品出し、駐輪場、マンションの管理など。雇われて働くので、時給が決まっている | ハローワーク・求人サイト | ハローワークで探す |
| 生涯現役支援窓口 | 一部のハローワークにある、おおむね60歳以上の方向けの窓口。仕事探しの相談や、求人の紹介をしてくれる | 近くのハローワーク | 生涯現役支援窓口を見る |
| 介護助手 | 介護施設で、そうじ・シーツ交換・配膳などを受け持つ。体を使う介助はしない | 福祉人材センター・ハローワーク | 福祉のお仕事を見る |
短い時間のパート
- どんな仕事?
- 清掃、品出し、駐輪場、マンションの管理など。雇われて働くので、時給が決まっている
- 相談先
- ハローワーク・求人サイト
生涯現役支援窓口
- どんな仕事?
- 一部のハローワークにある、おおむね60歳以上の方向けの窓口。仕事探しの相談や、求人の紹介をしてくれる
- 相談先
- 近くのハローワーク
介護助手
- どんな仕事?
- 介護施設で、そうじ・シーツ交換・配膳などを受け持つ。体を使う介助はしない
- 相談先
- 福祉人材センター・ハローワーク
パートの探し方は、60代・70代のパート・アルバイトの探し方で、介護助手については、50代・60代から介護の仕事は始められる?でくわしく説明しています。
70代・80代の方は、とくに体調を第一に考えましょう。夏の暑い日の外の仕事や、重いものを運ぶ仕事は、無理をしないでください。持病がある方は、かかりつけのお医者さんにも相談すると安心です。
まとめ
- 70代・80代でも、シルバー人材センターなら入会できる(原則60歳以上・年齢の上限の記載なし)
- 仕事は、草取り・そうじ・駐輪場・家事の手伝いなど、地域の短い仕事
- 働く量の目安は月10日程度・週20時間まで
- 収入の保障はない。全国平均で月8〜10日で月3〜5万円程度
- 年金は受け取れる。配分金は雑所得で、確定申告が必要な場合がある
- ほかに、短い時間のパートや介護助手もある
まずは、お住まいの市区町村のシルバー人材センターに電話して、入会説明会の日を聞いてみることから始めてみてください。定年後の仕事探し全体の流れは、定年後の仕事の見つけ方をご覧ください。スマートフォンで1回単位の仕事を探したい方は、スキマバイトの始め方と注意点もご覧ください。
よくある質問
70代・80代でも、シルバー人材センターに入れますか?
全国シルバー人材センター事業協会によると、入会の条件は「原則60歳以上の健康で働く意欲のある方」で、年齢の上限は書かれていません。入会説明を受けて申込書を出し、会費を納めます(理事会の承認が必要)。くわしくは、お住まいの市区町村のセンターに聞いてください。
シルバー人材センターでは、どのくらいの収入になりますか?
全国シルバー人材センター事業協会のQ&Aによると、収入(配分金)の保障はありませんが、全国平均で月8〜10日働いた場合、月3〜5万円程度です。仕事の日数も保障されていません。
シルバー人材センターで働いても、年金はもらえますか?
もらえます。シルバー人材センターの仕事は、基本的に雇用ではなく請負・委任の形なので、厚生年金に入って働くわけではありません。ただし、受け取ったお金(配分金)は雑所得になるので、確定申告が必要になる場合があります。
仕事中にけがをしたら、どうなりますか?
全国シルバー人材センター事業協会によると、センターは、会員が仕事中にけがをしたときや、発注者に損害を与えたときに備えて、民間の損害保険(センター団体傷害保険・総合賠償責任保険)に入っています。補償の内容は、センターに確認してください。
シルバー人材センター以外に、70代・80代で働ける場所はありますか?
短い時間のパート(清掃、品出し、駐輪場の管理など)や、介護施設で配膳やそうじを受け持つ「介護助手」などがあります。ハローワークの「生涯現役支援窓口」では、おおむね60歳以上の方の仕事探しを相談できます。
この記事で参考にした情報(2026年10月30日確認)
- 全国シルバー人材センター事業協会「入会を希望される方は」(入会の条件・お仕事をしたい方Q&A)
https://www.zsjc.or.jp/join/join_01.html - 全国シルバー人材センター事業協会「シルバー事業のしくみ」(団体傷害保険・賠償責任保険)
https://www.zsjc.or.jp/about/about_05.html - 全国シルバー人材センター事業協会「行っている主な仕事」
https://www.zsjc.or.jp/about/about_06.html - 全国シルバー人材センター事業協会「シルバー人材センターの会員組織と働き方」
https://www.zsjc.or.jp/about/about_04.html - 厚生労働省・全国シルバー人材センター事業協会「シルバー人材センターの適正就業ガイドライン」
https://www.zsjc.or.jp/img/index/guideline_1.pdf - 厚生労働省「生涯現役支援窓口」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/koureisha/koureisha-koyou_00025.html - 厚生労働省「介護現場の生産性向上等の推進」(介護助手等の普及)
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001743315.pdf - ハローワークインターネットサービス「求人情報の見方」
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/member/job_offer_search06.html
🌱 地域で、無理なく働きたい方へ
シルバー人材センターは、原則60歳以上の方が会員になり、地域の短い時間の仕事を引き受けるしくみです。入会の方法は、お住まいの市区町村のセンターで聞けます。