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正社員をめざす

50代・60代で正社員をめざすには?非正規・派遣から正社員になる道と相談先

公開:最終更新:
文:人生後半のしごと案内 編集部

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明るい会議室で、50代の女性が面接担当者と向かい合い、笑顔で話しているイメージ写真
※写真はイメージです(AI生成)
先に答え(結論)50代・60代からでも、正社員をめざす道はあります。
  • まずはハローワークで相談します。おおむね60歳以上の方は生涯現役支援窓口も使えます。
  • 紹介予定派遣(最長6か月の派遣のあと直接雇用をめざす)やトライアル雇用(原則3か月ためしに働く)という方法もあります。
  • 今の勤め先で、正社員登用の制度があるか聞いてみるのも近道です。
  • 応募する前に、その会社の定年の年齢を確認しておきましょう。

「パートや派遣のままだと、この先が不安」。「できれば正社員として、安定して働きたい」。

50代・60代になってから、そう考える方は少なくありません。年齢が上がるほど正社員の求人は限られてきますが、使える制度や相談先を知っておけば、選べる道は広がります。この記事では、厚生労働省の資料をもとに、ひとつずつ説明します。

この記事でわかること
  1. 年齢と正社員募集の関係(定年のこと)
  2. ハローワークでの探し方
  3. 紹介予定派遣・トライアル雇用のしくみ
  4. 無期転換ルールと、勤め先での正社員登用
  5. 職種をしぼって探す方法

50代・60代でも、正社員の求人に応募できる?

年齢だけで断ることは、原則として禁止

国の法律(労働施策総合推進法)で、会社は募集や採用のときに、原則として年齢で制限してはいけないことになっています。

ただし「定年より下の年齢」に限る募集は認められている

例外として、定年の年齢を下回る人に限って、正社員(期間の定めのない雇用)を募集することは認められています。たとえば定年が60歳の会社では、60歳以上の方は正社員の募集の対象にならないことがあります。

最近は、定年を65歳以上にしている会社や、定年のない会社もあります。応募する前に、求人票や面接で定年の年齢を確認しておきましょう。

まず、どこに相談すればいい?

ハローワーク(60歳以上は生涯現役支援窓口も)

ハローワークでは、正社員の求人をさがせるほか、応募書類の書き方や面接の練習も相談できます。おおむね60歳以上の方は、一部のハローワークにある生涯現役支援窓口で、年齢に合わせた相談ができます。

ハローワークで担当者がついて個別に支援してくれることがあります。2026年5月からは、60歳以上の方をハローワークなどの紹介で雇う会社への国の助成金(特定求職者雇用開発助成金)も、こうした個別支援を受けている人が対象になりました。窓口で「正社員として長く働きたい」とはっきり伝え、継続して相談するとよいでしょう。

物流会社の事務所で、作業着姿の50代後半の男性がパソコンに入力し、40代の女性の同僚がとなりで画面を指さして教えているイメージ写真
新しい職場では、わからないことを素直に聞ける人が信頼されます。 ※写真はイメージです(AI生成)

紹介予定派遣・トライアル雇用って何?

どちらも、「まずためしに働いてみて、おたがいに納得してから雇用を決める」しくみです。

※厚生労働省の資料より(2026年10月30日確認)。
しくみどんな制度?気をつけること
紹介予定派遣派遣社員として最長6か月働いたあと、本人と会社が合意すれば、その会社に直接雇われる。働く前に面接をすることも認められている直接雇用の形は正社員とは限らない(契約社員などの場合も)。事前に確認を
トライアル雇用ハローワークなどの紹介で、原則3か月ためしに働き、そのあと期間の定めのない雇用をめざす。週30時間以上働く仕事が基本対象になる条件がある(離職期間が1年をこえている、など)。ハローワークで確認を
  • 紹介予定派遣

    どんな制度?
    派遣社員として最長6か月働いたあと、本人と会社が合意すれば、その会社に直接雇われる。働く前に面接をすることも認められている
    気をつけること
    直接雇用の形は正社員とは限らない(契約社員などの場合も)。事前に確認を
  • トライアル雇用

    どんな制度?
    ハローワークなどの紹介で、原則3か月ためしに働き、そのあと期間の定めのない雇用をめざす。週30時間以上働く仕事が基本
    気をつけること
    対象になる条件がある(離職期間が1年をこえている、など)。ハローワークで確認を

紹介予定派遣で知っておきたいこと

紹介予定派遣の求人は、派遣会社に登録して探します。「紹介予定派遣」「正社員登用前提」などの言葉で求人を探してみましょう。

トライアル雇用の対象になる人

トライアル雇用は、次のような方が対象です(ほかにも条件があります)。

「ハローワークで担当者制の個別支援を受けている方」という条件は60歳未満に限られています。60歳以上の方は、ほかの条件にあてはまるかどうか、窓口で確認してください。

今の勤め先で、正社員になる方法は?

会社には「正社員への転換を進める」義務がある

パートタイム・有期雇用労働法で、会社は、パートや有期契約で働く人に対して、次のいずれかの措置をとることが義務づけられています。

  1. 正社員を募集するとき、その内容をパートや契約社員にも知らせる
  2. 正社員のポストを社内で募集するとき、パートや契約社員にも応募の機会をつくる
  3. 正社員になるための試験制度などをつくる

どの方法をとるかは会社が決めます。就業規則や労働条件通知書に書かれていることが多いので、まずは確認してみましょう。わからなければ、上司や人事の担当者に「正社員になる制度はありますか」と聞いてみてください。

無期転換ルール:5年をこえたら「無期契約」に

同じ会社との有期契約(契約社員・パート・アルバイトなど)が通算5年をこえると、本人が申し込めば、期間の定めのない契約(無期契約)に変わります。これを無期転換ルールといいます。会社は申し込みを断れません。申し込んだ記録が残るよう、書面で出しておくと安心です。

ここがポイント

無期契約になっても、正社員になるわけではありません。給料や仕事の内容などの条件は、原則としてそれまでと同じです。ただ、「契約が切れる心配」がなくなるのは大きな安心です。

なお、定年のあと同じ会社に再雇用されている方は、会社が国の認定を受けていると、再雇用の期間中は無期転換の申し込みができません(ほかの会社を定年退職してから入った場合は、この特例の対象になりません)。くわしくは勤め先か、都道府県の労働局に確認しましょう。

職種をしぼって探す方法もある

人手が足りない仕事では、50代・60代から正社員として採用されることもあります。仕事の種類がある程度決まっているなら、その職種専門の求人サービスを使うのもひとつの方法です。

  • ハローワーク

    地域・働き方
    全国。正社員の求人も多い。おおむね60歳以上の方は「生涯現役支援窓口」もある
    使い方(登録したあと)
    窓口で相談しながら探せる。応募書類や面接の相談もできる。費用は無料
    こんな人に
    まず相談から始めたい人。職種がまだ決まっていない人
  • MC-介護のお仕事(介護)

    地域・働き方
    全国26か所の拠点。常勤(正社員・契約社員としての紹介)・非常勤・派遣・紹介予定派遣・単発がある
    使い方(登録したあと)
    会員登録をすると、キャリアコンサルタントに相談でき、求人を紹介してもらえる。費用は無料
    こんな人に
    介護の資格を持っていて、正社員や紹介予定派遣で働きたい人
    広告・PR
  • ドライバーズワーク(タクシー)

    地域・働き方
    全国の都道府県から探せる。二種免許の取得支援・給与保障の条件で探せる
    使い方(登録したあと)
    会員登録をすると、キャリアアドバイザーから連絡があり、求人の提案・応募の手配・面接の調整をしてもらえる。費用は無料
    こんな人に
    運転が好きで、タクシー会社に入りたい人
  • セキュリティーワーク(警備)

    地域・働き方
    関東を中心に、都道府県から探せる(求人のある地域は公式サイトで確認)。「正社員登用制度あり」「60歳以上活躍中・シニア歓迎」の条件がある
    使い方(登録したあと)
    求人を見て応募するか、会員登録・電話(平日9:30〜18:30)で相談できる。費用は無料
    こんな人に
    警備の仕事で、まずアルバイトから始めて正社員をめざしたい人
こんなときは、ほかの探し方を

それぞれの仕事のくわしい始め方は、介護、タクシー、警備の記事で説明しています。

倉庫で50代の男性が若い同僚から荷物の扱い方を教わっているイメージ写真
未経験の仕事でも、最初にていねいに教わればできることは多いものです。 ※写真はイメージです(AI生成)

応募の前に、確認しておきたいことは?

  1. 雇用の形(正社員か、契約社員か、無期のパートか)
  2. 定年の年齢と、定年後に続けて働ける制度
  3. 試用期間と、その間の条件
  4. 働く時間・休日・夜勤の有無
  5. 社会保険(健康保険・厚生年金・雇用保険)に入れるか
気をつけたいこと

「正社員」と書かれていても、会社によって条件はさまざまです。「必ず正社員になれる」とうたう話には注意しましょう。条件は、採用のときに書面でもらう労働条件でかならず確認してください。

まとめ

これまでの経験やまじめな働きぶりは、年齢に関係なく評価されます。あせらず、使える制度を組み合わせて、自分に合った働き方を探してください。週に数日から始めたい方は、60代・70代のパート・アルバイトの探し方もご覧ください。

よくある質問

50代・60代からでも、正社員になれますか?

なれる可能性はあります。会社は、募集や採用のときに原則として年齢で制限してはいけないことになっています。ただし、定年の年齢を下回る人に限った正社員の募集は、法律で認められた例外です。定年が60歳や65歳の会社では、その年齢をこえると正社員の募集に応募できないこともあるので、定年の年齢もあわせて確認しましょう。

紹介予定派遣とは何ですか?

派遣社員として最長6か月働いたあと、本人と会社が合意すれば、その会社に直接雇われる働き方です。ふつうの派遣と違い、働く前に会社と面接をすることも認められています。直接雇用は正社員とは限らず、契約社員などの場合もあるので、雇用の形を事前に確認しましょう。

無期転換ルールで、正社員になれますか?

無期転換ルールは、同じ会社との有期契約が通算5年をこえたとき、本人が申し込めば期間の定めのない契約(無期契約)に変わるしくみです。会社は申し込みを断れません。ただし、無期契約になっても、給料などの条件は原則としてそれまでと同じで、正社員になるわけではありません。

トライアル雇用は、60代でも使えますか?

トライアル雇用は、ハローワークなどの紹介で、原則3か月ためしに働いてから期間の定めのない雇用をめざす制度です。対象になる条件のひとつ「担当者制の個別支援を受けている人」は60歳未満に限られますが、「離職している期間が1年をこえている」などほかの条件にあてはまれば、60歳以上の方も対象になります。くわしくはハローワークで確認してください。

今の勤め先で、パートから正社員になる方法はありますか?

パートや有期契約の人について、会社は正社員への転換を進める措置(正社員募集の内容を知らせる、社内公募に応募できるようにする、転換試験をつくるなど)をとることが法律で義務づけられています。勤め先にどんな制度があるか、上司や人事の担当者に聞いてみましょう。

この記事で参考にした情報(2026年10月31日確認)

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