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現場の仕事(ドライバー・介護・警備・清掃)

60代・70代から清掃の仕事を始めるには?ビル・マンション・ホテルの仕事内容と、体にやさしい選び方

公開:最終更新:
文:人生後半のしごと案内 編集部

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ビルのロビーで、60代の男性が作業着姿でモップをかけているイメージ写真
※写真はイメージです(AI生成)
先に答え(結論)はい。清掃の仕事は、60代・70代からでも始めやすい仕事のひとつです。
  • 資格がなくても始められる求人が多くあります。
  • 1日3〜5時間ほどの短い時間や、週に数日の働き方もあります。
  • ビル・マンション・ホテル・病院など、場所によって仕事の中身と体の負担が違います。
  • ぬれた床での転倒と、洗剤の「まぜるな危険」には、とくに気をつけましょう。

「家の掃除なら、ずっとやってきた」。「人と話すより、黙々と体を動かすほうが向いている」。

清掃の仕事は、そんな方が、定年後や子育てが一段落したあとに選ぶことも多い仕事です。ただ、ひとことで清掃といっても、働く場所によって、仕事の中身はかなり違います。

この記事では、厚生労働省や大阪府などの資料をもとに、清掃の仕事の種類と、自分に合う仕事の選び方を説明します。

この記事でわかること
  1. 清掃の仕事の種類と、体の負担の違い
  2. 働く時間帯と、働き方
  3. 資格(ビルクリーニング技能士)のこと
  4. けがや事故を防ぐために
  5. 求人の探し方と、応募前の確認

清掃の仕事には、どんな種類がある?

厚生労働省の職業情報サイト(job tag)では、ビル清掃の仕事を「オフィスビルをはじめ、店舗、学校、病院など、様々な建物の清掃を行う」仕事と説明しています。働く場所ごとに、ちがいを見てみましょう。

※仕事の内容は job tag・大阪府の資料をもとに編集部でまとめました(2026年10月31日確認)。体の負担は編集部の目安で、職場によって違います。
働く場所おもな仕事体の負担(目安)
オフィスビル・商業施設床の掃除機がけ・モップがけ、トイレや洗面所の掃除、ごみの回収など(日常清掃)歩く・立つ時間が長い。広い建物では移動も多い
マンション玄関まわり・廊下・階段・ごみ置き場の掃除など1か所の時間は短めのことが多い。階段の上り下りや外の作業がある
ホテル・旅館客室の掃除、ベッドのシーツ交換、備品の補充など時間内に何部屋も仕上げる。中腰の作業が多い
病院・介護施設病室や共用スペース、トイレの掃除など。衛生のきまりを守る感染対策の手順を覚える必要がある
床の定期清掃機械での床の洗浄や、ワックスがけなど重い機械を使う。夜間や休日の作業も多い
  • オフィスビル・商業施設

    おもな仕事
    床の掃除機がけ・モップがけ、トイレや洗面所の掃除、ごみの回収など(日常清掃)
    体の負担(目安)
    歩く・立つ時間が長い。広い建物では移動も多い
  • マンション

    おもな仕事
    玄関まわり・廊下・階段・ごみ置き場の掃除など
    体の負担(目安)
    1か所の時間は短めのことが多い。階段の上り下りや外の作業がある
  • ホテル・旅館

    おもな仕事
    客室の掃除、ベッドのシーツ交換、備品の補充など
    体の負担(目安)
    時間内に何部屋も仕上げる。中腰の作業が多い
  • 病院・介護施設

    おもな仕事
    病室や共用スペース、トイレの掃除など。衛生のきまりを守る
    体の負担(目安)
    感染対策の手順を覚える必要がある
  • 床の定期清掃

    おもな仕事
    機械での床の洗浄や、ワックスがけなど
    体の負担(目安)
    重い機械を使う。夜間や休日の作業も多い

はじめての方は、毎日決まった場所を決まった手順で掃除する「日常清掃」から始めると、仕事を覚えやすいでしょう。

どんな時間帯・働き方がある?

大阪府の資料によると、清掃の仕事には、次のような働き方があります。

オフィスビルでは、人が出勤する前の早朝や、帰ったあとの夕方・夜に掃除をすることがあります。朝が得意な方は早朝、昼間に用事がある方は夕方、というように、自分の生活に合う時間帯で選びましょう。

大阪府の資料では、ビルクリーニングの仕事で60代以上の方まで、幅広い年齢の人が働いていると紹介されています。

資格は必要?

資格がなくても始められる

多くの清掃の仕事は、資格がなくても始められます。道具の使い方や手順は、働き始めてから職場で教わることがほとんどです。

国家検定「ビルクリーニング技能士」

清掃の技能をはかる国の検定に「ビルクリーニング技能検定」があり、合格すると「ビルクリーニング技能士」と名乗れます。全国ビルメンテナンス協会によると、3級は「ビルクリーニングの仕事をしている人、またはこれからする人」なら受けられます。

すぐに必要な資格ではありません。働きながら、仕事に慣れてから挑戦するくらいで十分です。地域によっては、ハローワークの職業訓練(ハロートレーニング)に、ビルクリーニングを学ぶコースがあることもあります。

けがや事故を防ぐために、知っておきたいこと

いちばん気をつけたいのは「転倒」

清掃の仕事では、ぬれた床、洗剤、コード、段差など、すべったりつまずいたりしやすいものが身近にあります。年齢を重ねると、転んだときに骨折などの大きなけがにつながりやすくなります。

2026年4月から、厚生労働省の「高年齢者の労働災害防止のための指針」が適用され、会社には、高年齢の人の体の特性に配慮した職場づくりに努めることが求められています。気になる場所があれば、遠慮せずに職場に伝えましょう。

洗剤の「まぜるな危険」

国民生活センターは2026年3月、塩素系の洗剤と酸性の洗剤などを一緒に使うと、有害な塩素ガスが出るとして注意をよびかけました。

職場では、決められた洗剤を、決められた方法で使うのが基本です。わからないときは、自分で判断せずに聞きましょう。

体を守る道具

清掃は、立つ・歩く・しゃがむ動きが多い仕事です。手荒れや、冬の早朝の冷えにも気をつけたいところです。次のようなものがあると、少し楽になります。

制服や手袋は職場で用意されることも多いので、買う前に確かめましょう。

清掃の求人は、どこで探せばいい?

  • ハローワーク

    どんなところ?
    国の窓口。地元のビル管理会社やホテル、病院の清掃の求人も見つかる。おおむね60歳以上の方は生涯現役支援窓口でも相談できる
    お金
    無料
  • シルバー人材センター

    どんなところ?
    原則60歳以上の方が会員になって、地域の仕事を引き受けるしくみ。屋内外の清掃の仕事もある
    お金
    会費を納めて会員になる(金額はセンターごとに違う)
  • 求人サイト・求人誌

    どんなところ?
    「清掃」「ビルメンテナンス」「客室清掃」などの言葉で探す。勤務地と時間帯でしぼるとよい
    お金
    無料

シルバー人材センターのしくみは、70代・80代でもできる仕事はある?でくわしく説明しています。ハローワークの使い方は、定年後・退職後の仕事はどこで探す?をご覧ください。

応募する前に、確かめておきたいことは?

  1. 働く場所(毎日同じ建物か、何か所か回るのか)
  2. 時間帯(早朝・夜間はあるか、始発のバスや電車で間に合うか)
  3. ひとりで作業するか(はじめのうちは、だれかが教えてくれるか)
  4. 体の負担(階段の上り下り、重いごみ袋、機械の重さ)
  5. 制服・靴・手袋は支給されるか
  6. 何歳まで働けるか
気をつけたいこと

清掃は、建物を使う人の安全と気持ちよさを守る、大切な仕事です。一方で、体を使う仕事でもあります。「楽な仕事」と思いこまずに、体と相談しながら、無理のない時間と場所を選びましょう。

まとめ

ほかの現場の仕事は、60代から警備の仕事を始めるには?や、50代・60代から介護の仕事は始められる?でも紹介しています。週に数日のパートを探している方は、60代・70代のパート・アルバイトの探し方もご覧ください。

よくある質問

清掃の仕事に、資格は必要ですか?

多くの清掃の仕事は、資格がなくても始められます。国家検定の「ビルクリーニング技能士」もあり、3級は「ビルクリーニングの仕事をしている人、またはこれからする人」なら受けられます。働きながら挑戦する方法もあります。

60代・70代でも、清掃の仕事はできますか?

できます。大阪府の資料でも、ビルクリーニングの仕事では60代以上の方まで幅広い年齢の人が働いていると紹介されています。採用や何歳まで働けるかは会社ごとに違うので、求人票や面接で確かめましょう。

短い時間だけ働けますか?

清掃の仕事は、パート・アルバイトで1日3〜5時間ほどの短い時間や、週に数日の働き方もあります。早朝や夕方、夜の時間帯の求人もあるので、自分の生活に合う時間を選びましょう。

体への負担が心配です。

清掃は、立ったり歩いたり、しゃがんだりすることが多い仕事です。ぬれた床ですべらないよう注意が必要です。2026年4月からは、会社に、高年齢の人の特性に配慮した職場づくりに努めることが求められています。体のことで気になることは、面接で正直に伝えましょう。

この記事で参考にした情報(2026年10月31日確認)

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ハローワークの「生涯現役支援窓口」では、おおむね60歳以上の方の仕事の相談を、無料で受け付けています。50代の方も、ハローワークの窓口で相談できます。

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